あいこ.kの言いたい放題

どんな内容があろうと引くんじゃねーぞ!!

バンクーバーの事件から思うこと⑤

あいこ.kたよん。

中年おやじとのその後だ。どうやって連絡を取り合ったのかは忘れた。

どうして二日に一回のペース?でディナーをご一緒させてもらっていたのだろか。

覚えていない。

たぶん時間と場所を指定して待ち合わせしていたんだと思う。

スマホなんてなくても生きていけるってことだね笑

 

なぜ私はおやじとそこまでして会っていたのか。

それは所謂、世間話ができる自分にある種の快感を覚えていたからだ。

下手な英語でも「うん、うん」と嬉しそうに聞いてくれる人間がいることがただただ気持ちよかった。それだけだ。

そんなある日

「寝室のカーテンとラグを変えたから見て欲しいんだ。」

おやじから言われた。

私の感覚は完全に麻痺している。

異国の地で出会って間もない中年の独身おやじの寝室に行くと云うのに全く危機意識がなかった。

言われるがままに寝室に入る。

「ベッドに座ったら?」

「はーい!」

おやじは雰囲気の良いヒーリングミュージックのCDをかけた。

「あら、素敵な曲!」

 

 

おやじは私の横に座り肩に手を回し私を抱き寄せ、おでこにキスをした。

(うわっ気持ちわりっ糞爺)

突然そんな感情が私を襲う。

体に虫が這うような感覚になるんだよ。

ゾワゾワってね。

おやじは続けた。

「さぁ教えてくれ。今君は何を考えているんだ?この音楽を聴いて、この空間にいて何を思う?」

とりあえず、気持ちが悪いよ笑

この時初めて我に返った。

私は一体何をしてるんだろう。

こんな糞おやじに今にも抱かれようとしている自分がいる。

(結構危なくね??この状況)

今さら気付くバカな私。笑

「よくわかんないや」

「わからなくていいんだ。君が今感じていることを教えて」

このおやじはロマンチックな雰囲気を演出しているつもりなのか??

「正直な気持ち?……アイウォントピー!!」

 と、手を振りほどいてふざけてトイレに逃げた。

おやじは笑った。この女は本当にガキなんだと心底感じたのだろう。

それからロマンチックな雰囲気はなくなり気を取り直して食事をした。

おやじは言った。

「今日泊まらない?もうすぐ日本に帰るんでしょ」

私の帰国はあと3日に迫っていた。

「またバンクーバーにきた時に泊まらせてください。今日は帰ります」

「もう少し一緒にいたいんだ。明日も明後日も来てくれる?」

面倒臭くなってきた。

私は面倒な時によくやる英語わかりません作戦を実行する。

「ん?よくわかんないです。今日は帰ります~♪」

と元気よく玄関に向かう。

「ご馳走様でした!楽しかった~ありがとうございました。」

 日本語でおやじに話す。

もはやヤケクソだ。

変な場所に連れていかれたらすぐさま逃げようとスタンバっていたのだがホームステイ先まで送ってくれた。

「僕たちはまた会えると思う?」

「たぶん会えますよ。会いにいきますから。」

「じゃあ明日は?」

(だからその生産性のない会話はやめてくれ)

 

面倒なんだよ。

最後の最後に我欲を出しやがって。男はこれだから困る笑 

言いたい気持ちを我慢すれば最後に良いことだってあるかもしれないよ?

返答に困ることをズケズケと言う奴はまじで嫌いだ。

デリカシーの無いお客様にも言えてることなんだが笑

 

私は聞き取れないふりをして車から出た。

「日本に帰ったらメールします」

と笑顔で答えた。

すごい悲しそうなあのおやじの顔が今でも忘れられない。

おやじが悪いやつなら最後の車の中で殺されて私の人生終了ー\(^^)/だったかもしれないね。

日本でもニュースになって私も有名人になってたかもしれない。

 

ホームステイ先に着いて自分の部屋に着いた時、軽く震えていることに気がついた。

⑥に続く